前にも書いたけど、今回の旅は全行程をツーリストカーで回る。
なので、景色を見る時間はたくさんある。
電車で見える景色もいいけど、車でしか見られない、目抜き通りや都市間を結ぶ幹線道路から見える光景も楽しい。
バンダラナイケ国際空港からシーギリヤロックまでの道のりで、すでにいろんな目に釘付けになった。
スリランカはカシューナッツが有名
ドライバーさんが、突然、
「カシューナッツ」
と言って車を停めてくれる。
スリランカでは、カシューナッツが有名なのだそうだ。
バナナ屋
バナナの専門店、つまり
「バナナ屋」
というのも見つけた。
バナナの専門店というのは珍しい。
赤いバナナやまだ青いバナナ、そしてもちろん黄色いバナナも売られている。
友人曰く、スリランカには20種類ものバナナがあるらしい。
本当に、何もかもが新鮮だ。
全く未知の世界に来たかのような感覚がする。
見るもの見るもの全てに感動し、いちいち車を停めてもらっていては全く前に進まずいつまでたっても旅の第一目的地、シーギリヤロックに到着しないような気がする。
パンの移動販売車はエリーゼのためにを流している
車に乗っていると、時々、ベートベンのエリーゼのためにが聞こえてくる。
謎だ…。
と思っていると、同行してくれている友人が、
「あれはパン屋さんの音楽だ」
と教えてくれた。
スリランカのパン屋さんの移動販売車は、
「エリーゼのために」を流しながら走っているようだ。
なぜエリーゼのためになのか激しく謎だけど、一度ではなく何度も、エリーゼのためにを流して走っている移動販売のパン屋を見かけた。
スリランカの道路事情
バンダラナイケ国際空港とシーギリヤロックは約180km離れている。
何時間かかるかドライバーに聞いてみたけど、
「道路事情により変わるなんとも言えないけど、4時間とか5時間とか」
と言われる。
「なぜはっきりとした時間がわからないのか」
「道路事情とは何のことか」
最初はわからなかったけど、車に乗っていると、次第に意味がわかってきた。
スリランカは洪水で道路が壊れていることが多い。
がけ崩れで道路が土で覆われているというのではなく、舗装が剥がれて砂利道になっているところが多い。
スリランカの道路は側溝があるわけでもなく、路肩も弱そうだ。
転圧が甘いのか、道もデフォルトでガタガタなので、雨が降るとすぐにアスファルトがダメになってしまうのだろうか。
詳しいことはわからないけど、とにかく道が悪く、スピードを出せないことが多々あった。