スリランカ南部の世界遺産都市、ゴールの町並みを見る。
ゴールはオランダやイギリスに植民地として支配されたことから、独特の古い町並みが残されている。また町はまろごと要塞となっている。
ゴールの要塞
要塞の一部をくりのいたような部分を通り抜け旧市街地へ。
旧市街地は新市街地と違い静かで落ち着いている。新市街地が雑多としているが、旧市街地は人が少ない。
まずは市街地の外周をぐるっと回ってみる。要塞の壁になっている場所だ。
要塞なんてゲームの世界にしかないものだと思っていたが、現実、しかも目の当たりにしていることに感動を覚える。
旧市街地は、陸側も海側も城壁で囲われている。このうち海側は一部が崩壊していた。せっかくの世界遺産なのに…。若干残念な気がした。
市街地
市街地の方は、これまで見たどのスリランカの場所とも違う。まるで洗練されたヨーロッパの町並みのようだ。雑多な雰囲気はみじんも感じられない。
こぎれいな雑貨屋やおみやげ物屋が立ち並び、わずかばかりのトックトックとストリートドッグがいなければ、ここがスリランカだとはわからないほどだ。
何件かのおみやげ物屋を見ているうちに、シナモンでできたつまようじを見つけたので買う。スリランカは、世界一のシナモンの生産地だ。とてもいいおみやげを買うことができた。
車に戻り、日本の援助で作られた高速道路で友人宅へ
午後4時頃、車に戻る。幸い、妻の様態は安定していた。
ゴールからコロンボ方面へは高速道路が通じている。
日本のJICA事業で作られた高速道路だ。日本で設計されたからか、道路の形や舗装、ガードレールなどが日本とそっくりだ。ガタガタのスリランカの舗装とは全くちがうし、道路の質のレベルが極めてよい。時々見かける野良牛や野良犬さえいなければ先進国みたいだ。
だが一方で、スリランカにこれほどまでの質のものが必要だったのだろうかとも感じた。これほどまでのものを作るのなら、もう少し質を落とせば同じお金でゴールだけではなく、コロンボとキャンディなどの都市を結ぶ高速道路も作れるのに、と思った。
むしろスリランカには道路延長の方が大事なのではなかろうか。
スリランカの道の駅
途中で、サービスエリアのようなところに立ち寄る。建物も日本のサービスエリアのものとそっくり。日本は海外でも無駄な公共事業をやっているんだと思った。
と、そのサービスエリアにあるフードコートで日本食のブースを発見。
その名も、
「道の駅!」(笑)
これはすばらしいネーミングセンスだ。でも、スリランカの人には意味は伝わらないだろうなぁ。
サービスエリアの駐車場には、この高速道路が日本の補助金で作られたということを記したモニュメントがあった。散々批判しといて、なんだか誇らしい気分になった。
友人宅に到着
夕方遅く、友人宅に到着。友人は今晩のパーティーの準備を行っていた。ちょうど正月前なので、YouTubeで日本のお正月らしい音楽をかけていた。